!!!浜田畳ヶ浦(島根)

 ■巡検スケジュール■
 1/12 広島大学(9:00)→浜田畳ヶ浦(11:15)→昼食(12:00)→浜田畳ヶ浦(14:30)→広島大学(16:45)

浜田畳ヶ浦では日本海に面した海岸沿いに存在するノジュールや露頭の観察を行うことができるため,地層の広がりについて考える野外観察実習に適した地である。

この海岸は主に上位から畳ヶ浦砂岩部層,金周布礫岩砂岩部層,姉ヶ浜砂岩部層,唐鐘川泥岩部層といった地層で構成されており,畳ヶ浦砂岩部層においてノジュールがみられる。

また,海進と海退のサイクルを識別できる露頭を観察することができ,地層堆積環境の変遷過程も考察することができる面白い地域である。

というわけで今回は,ノジュールや露頭の観察を行い,浜田畳ヶ浦の地層堆積時から現在までの変遷過程を推定することを目標に観察を行っていくことに。

!!浜田畳ヶ浦へ

9時頃に大学へ集合し,いざ浜田畳ヶ浦へ。

行き道には雪が積もっており,通れるのか不安になりながらも難なく畳ヶ浦へ到着。

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!!観察開始

まず,どんな目的で何を観察するのかの説明を受けます。

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そして観察スタート。

駐車場のすぐそばに露頭があり,その観察から。

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ここでは,金周布礫岩砂岩部層と姉ヶ浜砂岩部層を観察することができる。

金周布礫岩砂岩部層と姉ヶ浜砂岩部層の特徴などを観察し,次に向かいます。

畳ヶ浦へ行くには,畳ヶ浦隧道を通っていきます。

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猛烈な向かい風が吹きすさぶ隧道を通り抜けるとそこには海蝕洞があります。

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ここではクリノメーターを用いて海蝕洞の伸びている向きを測定します。

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隧道の中には「天然の博物館」と称して複数の説明パネルが配置されているのでしっかり読んでいきましょう。

その先に続く隧道を抜けると,ついに浜田畳ヶ浦です。

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ノジュールがみられます。

!!昼休憩

ちょうどよい時間になったということで,ノジュールが見えはやる気持ちを抑えつつ昼食をとることにします。

冬の日本海の荒れた海と,よどんだ空を見ながらの昼食です。

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!!浜田畳ヶ浦

腹ごしらえを済ませていよいよ浜田畳ヶ浦の観察です。

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ノジュールには化石が含まれていることが多いため,浜田畳ヶ浦では様々な化石を見ることができます。

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{{ref_image  生痕化石2.jpg}}

これらは生物の生きた跡である,生痕化石であると思われます。

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さらに,大きな牡蠣の化石と思われるものも。

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これらの化石を観察することで,これらの生物が生きていた当時,この付近はどのような環境であったかを推定することができます。

さらに進んでいくと馬の背と呼ばれる突出した部分が見えてきます。

ここでは,馬の背がなぜ盛り上がっているのかを推定するために高さや,それぞれの地層の厚さを測定します。

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{{ref_image  馬の背2.JPG}}

そして,今回の最後の観察観察地点である,海進と海退のサイクルを識別できる露頭の観察です。

それぞれの層がどのような厚さをしているのか,どのような様子,どのような化石がみられるかを観察します。

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以上今回もさまざまな観察を行い,無事に帰ってくることができました。